ニュージーランドで行われる「マオリ・パス」の神秘と意義
ニュージーランドでは、マオリ族の伝統行事「マオリ・パス」が古くから行われています。マオリ・パスは、マオリ族の文化や歴史、伝統を継承し、それらを現代に継続していくためのものです。
マオリ・パスでは、古くから伝わる歌や踊り、祈り、言葉などが伝えられています。その中には、マオリ族にとって神聖なものや秘密的なものもあります。それらは、マオリ族の境界線（タンガ）を越えて誰にでも共有できるものではありません。
マオリ・パスの中核となるものとして、「タイポ」と呼ばれる儀式があります。この儀式では、歌や踊りなどの表現を通して、マオリ族の各世代間の繋がりを促しています。そして、その表現者が自身のルーツをしっかりと育んでいくことが望まれます。
また、マオリ・パスでは、マオリ族の神話や伝承の中に登場する神々とのコミュニケーションが行われます。マオリ族は、自身の運命を変えるため、他の人々に見えない力を自分の中から引き出すことを目指します。
マオリ・パスを行うことで、マオリ族は、通常では表現しきれない神聖なものや秘密的なものを表現し、それを共有し合うことができます。マオリ・パスは、マオリ族の文化や歴史、伝統を継承し、現在に残していく重要な行事であると言えます。
